若年者ジョブトレーニング事業

具志 清株式会社 和高建設工業

この事業を受け入れた動機についてお聞かせください。

大きな観点からすると、県内の若者の失業率や非正規雇用問題に強い関心を持って考えていた事。次に現実的にもっと人手が欲しかった事。また建設業が全く未経験の異業種からの、中途採用でも本人のやる気があれば、受け入れ後の育成に関しては自信と実績がかなりあった。

受け入れた成果について

最初の受け入れが平成27年度の12月の1名で、社内で評価が高かった。28年度は4名を採用出来て、計5名の採用と言う数の貢献があった。また中には、既に責任のある現場担当職を担っているのもいて、非常に助かっている。

受け入れた訓練生の様子は

社会的マナーや仕事に対する姿勢等を1カ月と言う短い座学期間ではあるが学んだことにより、マナーそのものの習得もさることながら、就業意識に好影響があったと思われる。前職場での苦い経験や新卒より少し年上と言う事が、逆に中途採用特有の仕事に対する覚悟が見られる。

ジョブトレから訓練生を受け入れた感想

中には受け入れて4~5日後から無届で来なくなる人や、3カ月のインターン体験後に建設業がどうしても向かないと辞めた人はいたが、比較的定着率は良い方。大事にしたいのは一部の辞めた人の事では無く、多数が残って頑張ってくれている事である。本人を始め、弊社はもちろん県全体にも非常に良い取組みだと思う。

今後のジョブトレへの期待

現状のジョブトレも非常に良い取組みだが、我が社の様な建設業に於いて今最も問題とされているのが、職人不足である。
現在必要総数の7割程度しかいなくて、毎日の残業や休日出勤、中には他府県からの高賃金での受け入れ等で何とかしのいでいる状況である。少なくとも今後5年~10年間は今より更に厳しくなる事が予想される。
職人関連の就職対応は職業訓練学校等(1年間程度)があるが、訓練生の受け入れ活動に難点(希望者が少ない)があると聞いている。それと比べて制度的に若者に受け入れられやすいジョブトレの制度(1カ月の座学ですぐ事実上の就職が出来る。期間中は手当がもらえる。3カ月間の職場体験後に割と自由に去就の判断が出来る。)を生かして、もっと職種を幅広く更なる若者の活用化を促進するよう拡大して欲しい。

その他

ジョブトレ制度は大成功だと思う。制度が良いだけでは無く、ジョブトレに係わる職員全員の人並ならぬ頑張りに依る所が大きいと感謝している。県全体の発展の為にも、ぜひ継続してもらいたい。
最後に今後ともジョブトレの更なる拡大発展を祈念いたします。

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